人材確保などのために奈良県が立ち上げた看護師の多様な働き方支援事業について紹介します。
男性看護師が増えてきているとは言え、まだまだ女性の割合の多い看護職。
看護師不足が叫ばれる今、離職率の高さが問題となっていますが、その理由にあげられているのが出産、育児、介護です。奈良県などではこういった理由による看護師の離職を防ぐことも視野に入れ、「看護職員の多様な働き方実現支援事業」を立ち上げています。
この事業の目標は、奈良県内の医療機関において、看護職員の短時間正規雇用制度など、多様な勤務形態の導入を図ること。
つまり、出産・育児・介護・キャリアアップなど、個人の生活状況に対応できるようなさまざま勤務形態とその環境を整え、看護師の人材確保を定着させることが目的とされています。
実際の実施事業は次のとおりです。
1.医療機関管理者研修事業
短時間正規雇用制度など多岐にわたる勤務形態の導入について、医療機関の管理者や看護部長などに対し先行事例を用いた導入研修を実施する。
2.多様な働き方実現モデル病院支援事業
・多様な働き方実現モデル病院選定評価委員会の開催
看護職員の短時間正規雇用制度など多岐にわたる勤務形態の導入に取り組んでいる県内の病院をモデル病院として選定し、実施結果などへの助言と評価を行うために選定評価委員会を開催する。
・モデル病院や推進病院への補助(多様な勤務形態導入アドバイザー派遣支援事業)
県内のモデル病院や推進病院が短時間正規雇用制度などの多岐にわたる勤務形態の制度化にスムーズに取り組めるよう、コンサルティング会社などからアドバイザーの派遣を受ける場合に、県がその経費を補助する。
育児支援策
1.育児休業後の短時間勤務及び短時間制職員制度
2.子の看護休暇制度
3.日勤限定勤務(夜勤専従職員の確保)
4.保育サポート
5.復職支援プログラムの強化
介護支援策
1.介護休業後の短時間勤務
2.短時間正職員制度
3.介護休暇制度
4.復職支援プログラムの整備
余暇充実支援策(有給休暇取得促進支援)
1.自己学習休暇制度
2.地域活動休暇制度
3.アニバーサリー休暇制度
4.連続休暇制度
5.学校行事参加休暇制度
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